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メディアは桜田発言を正確に伝えたのか  [政治とメディア]

 桜田五輪担当大臣が失言で辞任した。発言の事実がメディアが伝えている通りならば,とんでもない話である。大臣だけではなく代議士も辞任すべきである。ところが各メディアの報道には微妙なずれがある。図書館で新聞各紙を読んだ。通信社からの配信をもとに記事にしていると思われるので記事の内容はどれもほとんど同じであった。決定的に違うのは見出しに使っていた辞任と更迭である。安倍首相に軽率な発言を詫び責任を取って辞めたいと申し出たのであるから辞任である。更迭は本人の意思などとは別にやめなさいと命令することである。解説の記事の方で事実上の更迭(解任)と書いた社もあるがこれは各社の見解が明快で各社の自由である。情報メディアで重要なことはまづは事実を正確に伝える。その後解説で自社の見解を加える。事実は現場のパーティには各紙の記者はいなかった、居たのは通信社の記者か通信社の依頼を受けた人だ。従ってどんな雰囲気の中の発言かは判らない。発言内容のあらましを記載していた社があったのでそれを読んで推定すると大臣は遅刻して来た、来賓の挨拶の途中であったので司会者が気をきかせ挨拶の指名をした。挨拶のへたくそな大臣はそれでもこれまでの失言の数々を伝えながら聞き手を笑わせ勿論被災地への復興の思いやりにも触れていた。最後に地元の高橋代議士への応援依頼に触れた言葉がいけなかった。復興以上に高橋代議士への応援が一番だと取れる発言をしたのである。多分現場にいた人は表現の拙さは気づいたとしても前後の流れから大臣を辞めるほどの大問題になるとは思わなかっただろう。人の口にふたをすることは出来ない。桜田代議士が政治生命を保つためには代議士も辞任し補選で選挙区の民意を問うしかない。今の世の中はマスメディアの偽善を叩けるものは民意しかない。来週は国会での議論が大変だろう。参考人としても呼び出されるであろう。自民党よ!、野党の要求を呑む代わりに事の起こりを明確にするよう通信社の配信責任者も参考人として呼ぶようにすべきである。野党は与党による言論への圧力だというであろうがこの種の真相を求めているのは主権者であると反論すればいい。


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