またまたスポーツ界のスキャンダル、一体この国はどうなっているのだ。

　ボクシング協会のスキャンダルが70日を過ぎたと思ったら今度は体操協会か。またまた70日間を過ぎるまではマスメディアもさぞかしにぎやかなことであろう。障碍者雇用問題の方が先だと思っていたが、一人の女子選手を潰しかねない状況に、体操協会の方を先に投稿することとした。今起こっていることのほとんどが察するに選手ファーストなどそっちのけの金と地位保全の問題だ。

　第一は1年も前の暴力行為ー選手はパワハラと感じず自分の方にも非があったと語っているーを何故今頃騒ぐ必要があるのか、体操協会の幹部によると通報があったからだという。通報した人がそんなに暴力行為に厳しい考えを持っているのならば1年前に即問題にしなかったのか、考えられるのはコーチ同士の金に絡んだ内紛であろう。何事にも正義感が強いと任じているマスメディアの記者諸氏は何故その点を探らないのか。疑問のあるところである。

　第二は体操協会幹部の問題である。何故事情聴取の折に弱い立場の選手に自身の持つ権力をかさに圧力をかけたのか、選手の話の通りであるならとんでもない話である。将に自己の地位保全のためと思われても仕方がないのではないか。アメフトやボクシング協会の幹部が対応の悪さからその地位を追われたのを視て拙速に走ったように思われる。いずれ法廷で明らかになると思われるが、スポーツ界の諸々の役員とはそんなに魅力のあるものか、

　スポーツは実力の世界である。今回の選手が諸々の差別を受け選手生命を失わないよう厳密に監視しよう。経済の発展による豊かさと反比例して日本人は大切なものを失っているのではないか。