テレビの朝ドラ「まんぷく」について

　「まんぷく」を日曜日を除いて毎朝楽しく、特に闇市の場面などは、闇市をうろついたことのある小生はむしろ懐かしく思い出しています。勿論ドラマですからフィクションで有り、あれこれ言うつもりはありませんが、一点気になることがあります。我が国はドイツの様に無条件降伏ではありません。連合軍側のポツダム宣言を受諾して降伏したものです。国家主権などは勿論ありませんでしたが、占領下にあっても行政は曲がりなりにも日本政府を通した間接統治だったはずです。税金の徴収などは日本政府が行っていました。手榴弾など武器を持っていた時などは、ＭＰが取り調べ軍法会議にかけ裁判に付すのはあたりまえですが、密告により学費支援が所得税法に違反し脱税の容疑でＭＰが直接逮捕し軍事裁判に付すなどはあり得なかったと思います。

　ドラマのことで目くじらを立てるつもりはありませんが、戦後70有余年、遠くなりにけりです。誤解を招く恐れはあります。時代考証をきちんとやるＮＨＫです。老婆心ながら民放のよくやるように、このドラマはフィクションで事実ではありませんを番組の後に入れたらいいと思います。