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憲法記念日―憲法論議を活発に行おう! [憲法改正問題]

 現行憲法の施行から73年目を迎えた。当時国民は精神的には敗戦に打ちひしがれ日常の生活は食料、衣類共に極端に乏しく大変悲惨な状況下にあった。思い起こせばそれでも二度と戦争の惨禍は繰り返すまいと政府は憲法の自主改正に着手し松本試案なるものが政府から国民に提示されていた。ところがである。占領軍の最高権力者であるGHQはこれを一蹴し僅か一週間でGHQ案なるものを起草し日本政府に押し付けてきたのである。根底にあったのは第一次大戦で敗北後ドイツで作られたワイマール憲法と社会主義を目指したソ連のスタリン憲法だと言われています。一応政府案として当時の国会で審議されたが一字一句修正にはGHQの許可を必要としたのである。共産党は天皇制廃止に基ずく独自の社会主義憲法を発表しGHQ案(現行憲法)には反対でした。

 以上当時を生きた90歳代は誰でも知っていることである。知らないのは当時生まれていなかったか、幼児であった現在のマスメディアの指導者たちである。夫々の本社には当時の資料は幾らでもあるのに勉強すらしないのである。国会の議員も同様である。折角憲法審査会があるのに海外調査の報告でお茶を濁す始末である。今回の新型ウイルス問題では世界の主要国では憲法に基ずき私権制限を伴う緊急事態宣言を行って国民の生命安全を確保しているのに議論すら拒もうとしているのである。憲法は一部のマスメディアや野党のためのものではない。国民全体のものである。

 憲法記念日を機に憲法論議を活発に行いましょう。 

 3日のNHK「日曜討論」を視た。憲法記念日であり当然憲法問題も取り上げられるだろうと思った。その通りであった、しかし悪平等もいいとこであった。これでNHK報道幹部は良いと思っているのであれば一受信者として幹部の総入れ替えをしてほしい。「日曜討論」のテーマは「新型コロナ緊急事態宣言・延長へ」で現時点の最重要課題であり、いつも通り一部二部に分かれた構成で結構であった。問題は第二部の中に憲法問題が含まれていた点である。いま世の中はコロナ問題に関連し憲法を世界各国並みに緊急事態に対応できるよう改正すべきであると言う意見が急速に高まっている。昔流に言えば国民の生命財産を守るため私権、公的権利も制限する戒厳令の様な条項が必要ではないかという意見である。ウイルス問題だけではない。近隣諸国(北朝鮮等)で内乱が起き難民が漁船などで日本海に面する各県に逃げて来て上陸した場合などである。慎重に扱うべきものであるが避けて通れる問題ではない。殆どのメンバーが憲法化反対の野党で、おまけに弱小野党まで別録画で出演させる始末である。決して公平とは思えない。

 憲法記念日である。別枠、別人選で論ずべき重要な問題である。仮にNHK報道の一部が野党、一部のメディアに組し緊急宣言問題を矮小化し憲法問題化を避ける意図があるとすれば公共放送として重大問題である。何となく透けて見えたからあえて投稿した次第である。単なる危惧に過ぎないことを願うものである。


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